猿田彦のイボ

オタクに宗教の話をするな

映画『がっこうぐらし!』を観ろ

映画『がっこうぐらし!』観てきました。ネタバレ回避で感想書いていきます。

がっこうぐらし…優勝!!!!!!!!!!!!!!!!

まずきららと実写化の適性について。超めちゃくちゃベリベリスーパーミラクルエキサイティングワンダホー良かった。『青春真っ盛りの学生が青春する話』は実写畑の大大大得意とするところだけど作品の骨子自体が『青春真っ盛りの学生が青春する話』だとここまで光るんだな…すごい。
あと最大の不安点だったアイドル起用もガッチリハマっていた。めちゃくちゃ青春してる。めちゃくちゃ学生っぽい。児童〜青年期移行中の学生の空気感を表現するにあたって青春それそのものの体現とも言えるアイドルという役職を敢えて持ってきたその慧眼と英断に深く敬意を表したい。まさか最大の不安点が無問題でクリアするなんて思わなかったよ。
日常シーンに関しても限られた尺の中でありながら重要なところにはしっかり潤沢な時間をかけることができており、整理整頓がめちゃくちゃ上手かった。多分監督の部屋は綺麗に整頓されてる。
単純に空気感の表現がめちゃくちゃ上手い。枕投げと占いすき。
きららの他作品の実写化もお待ちしております。単純に媒体の相性がめちゃくちゃ良い、多分アニメ媒体より合っている。
ゾンビサバイバルに関しては浅学なので細かいところは書けませんが、アニメよりもしっかり「かれら」の恐怖とサバイバルの緊張感を描けていたと思います。死と隣り合わせの極限環境と脅かされる平穏を誠実に描き切ったことで更に日常描写の完成度が更に輝いています。
あと学園生活部における由紀の重要性もアニメ以上に正面から描いており、めちゃくちゃ…頑張っとるやんこの子…(泣)ってなった。終盤は涙が止まらなかった。
「適当にゆるゆるふわふわやっときゃええやろ(ミズギカイポイ-」感が否めなかったアニメ版よりも遥かに日常というものを誠実かつ鮮やかに描ききっていた。柴田一成監督…アンタ…輝いてるぜ…!

総論として、「まんがタイムきらら」の作品の実写化として、作品チョイス、作劇の方向性、キャスティング、フィーチャーする部分、どれをとっても考えられうる限り最高のスタートを切ったと言い切って良いだろう。お次はあんハピ♪とかゆるキャン△とかハナヤマタとかこみっくがーるずとかステラのまほうとかきんいろモザイクとかけいおん!とかはるかなレシーブとか幸腹グラフィティとか実写化どうですか…3次元バージョンの花小泉杏さん(スパダリ)観てみたいな…